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ABC Mail Project
直接会うことが思うようにかなわない今、美術家のかなもりゆうこさん、写真家の草本利枝さんと『郵便プロジェクト』でコラボレーションしています。

ABCが印刷されたハガキにみなさんが思いつくことばを書いて送っていただきます。お友達やご家族の言葉でもOK。英語でなくても大丈夫。今後の展開も発信していきます。興味ある方はぜひDMください。
 

 
We are collaborating with an artist, Yuko Kanamori, and a photographer, Toshie Kusamoto, on the Mail Project. 
 
All you need to do is write your words, whatever words that come to mind, on the Alphabet Post Card and send it back to us by the end of April. It doesn’t have to be in English but please write in alphabet. If you are interested, please join us!
Photo by Toshie Kumamoto
 

 

『言葉の森の入り口で』At the Entrance of the Woods of Words

美術家のかなもりゆうこさんの作品『郵便プロジェクト』でコラボレーションしました。かなもりさんは映像やインスタレーションを中心に、丁寧な手仕事の要素を取り入れて作品制作をされています。
 
I collaborated with Yuko Kanamori, an artist, on her art piece called ‘Mail Project’. Yuko is an interdisciplinary artist. Her works cover visual images and installations with elaborate handwork.

 

 

郵便物にはかなもりさんの美しいアートピース、言葉をちりばめて描いた「Star Words Map」。みなさんからの言葉を送っていただく「ABC返信葉書」などが同封されています。小さなインタビューをしていただいたので、英訳もつけてみました。夏にはみなさんから集まった言葉を紡いで、違った形でご覧いただけるようにと企画中です。
 
Enclosed in the mail are Yuko’s small, beautiful art pieces, my drawing titled ’Star Words Map’ and an ‘ABC reply card’ that you can fill out with your favorite words and send back to us. I got interviewed by Yuko. We’re planning to make and showcase another art piece with the words that we receive from you.
 

 

『言葉の森の入り口で』
 
かなもりゆうこ  美術家
池上カノ     『英語教室』主宰

 
Yuko 最近、心に響いた言葉は何でしょうか。
Kano 友人に送ってもらった小川未明の『自由なる空想』の一部です。
 
現実の上に、真美の王国を築くことのできないものはこれを常に心の上で築くことである。芸術は、即ち、その表現である。恍洋たるロマンチシズムの世界には、何人も、強制を布くことを許さぬ。こゝでは、自由と美と正義が凱歌を奏している。我等は、文芸に於てこそ、最も自由なるのではないか。誰か、文芸は、政治に従属しなければならぬという?ふたゝび、ロマンシズム〔原文ママ〕の運動は、起るのでなかろうか。また、このすべての方面に行きつまった時に、我等は、ロマンチシズムの運動を起さなければならぬ。先ず文芸に於て。自由に空想し、自由に想像し、自由に悦楽し、自由に反抗せよ!
 
─中略─
 
いかなる場合にも、自からを偽ることなく、朗らかな気持になって、勇ましく、信ずるところに進んでこそ、人間の幸福は感ぜらるゝ。
 
日々思い通りにいかなかったり、問題だと感じることがあるかもしれない。でも自分を偽らず朗らかな気持ちで進んでいく。社会や周りに従うのでなく、自らの内側を成長させていきたいと思います。それが人を思うということへと繋がっていくように。この一節を読む度に、心を豊かにするための運動を自分の中で起こしたいと感じます。
 
Yuko カノさんは教えることを通じて様々なことを伝えようとしていますね。例えば、自分にとってしっくりとくる言葉を見つけること、それに出会ったときの喜び、新しい言葉を使う勇気、挑戦、心の高揚といったものです。教室やワークショップでは、どのようなことを大切にしていますか。また、それを共有する時の味わいとは、どのようなものですか。
 
Kano 違う言語で話す時、文法は間違ってないかな? 発音が違うかな?  と表現に戸惑うことがあります。それでも「自分はこれが言いたい」「こう感じている」と相手に伝えたいと思う質問や対話、そしてそれができる環境づくりを大切にしています。素直に話し合えた時の、独特の柔らかな空気みたいなものがあって、母語ではない言葉だからこそ、飾ることができない分、正直に話し合えることがあると思います。
 
Yuko 私たちは今回のコラボレーションを「言葉の星」号という愛称で呼んでいて、言葉を真剣に選ぶことを大切にすると同時に、変化し、無くなり、組み合わされ、新しいものが生まれ……言葉も完全ではないゆるやかな存在で、自分たちはその宇宙のなかに漂っているイメージがあります。封筒用紙の中面にはカノさんが〈言葉の星図〉を描いてくれました。どんなことを思い浮かべながら、この言葉たちを選んでくれたのでしょうか。
 
Kano かなもりさんから星のイメージが伝わってきたので、宇宙や星、「宇宙と繋がる私たち」のようなイメージの言葉を選びました。全体の一部である自分たちのはずなのに、切り離して小さな世界で苦しむこともあります。言葉によって壮大な世界と繋がっていることを楽しく確認できたらいいなと思って選んだ単語たちです。世界はCelestial(天国の、空の、とても美しい)Miraculous(奇跡的な、驚くべき)であるけれど、私たちは時にFurtive(コソコソした、人目を気にした)Liar(嘘つき)であったりする。そのバランスがすごくおもしろい。悲しみや喜びはそれぞれ違って、おのおのの世界がありながら人と関わっていく嬉しさを表現できればと思いました。

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ぴったりくる言葉が見つかる時─それは自分にふさわしい服を身に着けた時のような感じかもしれませんし、言葉をうまく選べた時には、目の前に以前から考えていたことが浮き彫りになって現れます。星図にはカノさんからの宿題で、私が選んだ単語も混ぜてもらいました。惹かれる事象や音や文字の並び、古いものも新しいものもあり、まだまだ言葉の星の言葉の森の入り口で散策をしているような感じですが、ある瞬間にはひとっ飛びで大移動の旅をした気分にもなれます。宿題を提出すると「単語だけでその人が表れるね」と言われました。
 
At the Entrance of the Woods of Words
 
Yuko Kanamori: Artist
Kano Ikegami: English School, Director
 

 
Yuko: What words have resonated with you lately?
Kano: A friend of mine sent me a paragraph from ‘Free Imagination’ by Mimei Ogawa.
 
“If one cannot build a kingdom of true beauty in reality, they should build it in their heart.” That is to say, art is a way of expressing true beauty. The broad and deep world of Romanticism doesn’t persuade us by force. Here, freedom, beauty, and justice celebrate victory in song. Aren’t we supposed to be superlatively free, especially in literature? Who would say that literature has to subordinate politics? Wouldn’t the romanticism movement be launched again? When we feel stuck in life, like we are right now, we must restart the romanticism movement. First and foremost in literature. Dream freely, imagine freely, enjoy freely and rebel freely!
 
*snip*
 
“Humans always feel happy when we are deceiving ourselves, when we are cheerful and courageous, and when we stick to our beliefs.”
 
Things don’t always work out as you expect, and we might find that to be difficult to accept in daily life. But if we are honest and cheerful with ourselves and keep moving on, I believe that we will grow on the inside. And hopefully that attitude will lead to giving consideration to other people’s feelings. Everytime I read this paragraph, I feel like launching a movement inside of me.
 
Yuko: Through teaching, you try to deliver various things. For instance, helping people find comfortable words. I also think that you revel in the joy, courage, challenge, and uplifting feelings of these people when they find the right words or when they use new words. 
What do you value most in class or at the workshop? How do you feel
when you share the moment with others?

 
Kano: When we speak in a different language, we are sometimes bewildered to express ourselves; Is this the correct grammar? Is this the right pronunciation? But when the topic is fascinating and you have a burning desire to ask questions or express yourself freely, that initial awkwardness melts away and you find yourself speaking from the heart. I try to make an atmosphere that encourages others to express themselves freely. There is a unique gentle aura that appears when we get to talk honestly. Since it’s more difficult to decorate words in a non-native language, I believe we are able to speak more sincerely when we speak in another language.
 
Yuko: This time our collaboration issue is called ‘Star of Words’ and we chose the words carefully. At the same time, we find it unique that words are always changing meaning, disappearing, being combined, and being created. Words are not absolute and their existence is ever-changing. I feel like we are floating in the universe of words.
 
Kano drew the ‘Star of Words Map’ inside the envelope. What did you think and how did you choose the words?
 
Kano: Since Yuko gave me the image of stars, I chose words related to stars and the universe, which I think are like a series of ourselves. We are supposed to be part of the whole universe, yet we suffer in our small world as if we are separated. I hope the readers will find these words amusing and be reminded of how we are all connected to the wonderful world. This world is ‘Celestial’ and ‘Miraculous’ but we sometimes are ‘Furtive’ and turn into a ‘Liar’ and so on. I love the balance between the two. The feeling of sorrow and happiness are different individually. We each have our own little world, and beyond that, it is precious to express ourselves, and might be fun to interact with others.

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When you find the right words… I wonder if it is like the moment you wear something that fits perfectly. Is it like writing, seeing, speaking and listening while being environed in a sense of intimacy and atmosphere? Kano asked me to choose some of my words in the star map. I am attracted to some phenomenons and sounds, strings of text, old and new… the act of choosing words is like wandering around the entrance of the woods of words. But I occasionally felt as if I was jumping up high and travelling a long way while choosing them. She said that the word choices would reveal the person’s personality.

Kio Griffith, Artist talk

日本とアメリカの両拠点で活躍されているアーティストのキオ・グリフィスさんにトークしていただきました。今回はLAと繋いでのオンライントーク。アメリカと日本、二つの文化背景を持つキオさんの作品について、「Bicultural」をキーワードに伺いました。

 

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Coral Sea: The Unheroic Battle and the Surrender of Abandoned Youth
 

1942年、日本海軍とアメリカ軍の間で発生した珊瑚海での戦闘をモチーフにした作品では、キオさんのご家族とつながりのあるアメリカ、日本それぞれの視点から描かれています。間に合わせで作られた一見強靭に見える軍艦など、多くの船が沈没しながら誰も利益を得ない結果となった戦いを中立の立場から描いた作品です。
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Operation Room
 

戦闘中に船が沈む際、海洋表面に大量に流れた油を描いたインスタレーション。当時は今のように環境への高い意識もなく、大量の油が海に流出しても取り上げられることはありませんでした。おもちゃの鉄砲やゲーム機をモチーフにした作品。俳句やギンズバーグの反戦詩から着想を得た作品など、中庸であるとは何かを問おうとする視点から制作されているように感じました。

 

・・・・・

17名の参加者からはさまざまな質問がありました。以下はQ & Aの一部です。
 

質問①母語はなんですか。
: 実は英語と日本語、そして幼い頃はフランス語でも教育を受けていたので言語が混じり合っています。目が覚める度に、ボクは日本人なのか?アメリカ人なのか?と分からなくなる時がありました(笑)。

世界でいろんな人々と出会い、経験を積んでいくうちに自分が日本人的だと感じるようにもなりました。行動や振る舞いも。きちんと話せなくて恥ずかしいと感じたり、攻撃的になれなかったり、表現することが苦手だったりする時があります。
 

質問②作品を作る時に、ご自身の意識で行う部分と無意識で行う部分、又はその境界線など考えることはありますか?
: ある程度までは意識的に、方程式や理論を立てるように作品を制作します。その後はそのコンセプトを少し夢見るような感覚になります。意識と無意識の部分が行ったり来たりして混じり合い、思いもかけなかったことが起こる。最後にはその境界線が無くなりぼやけて、魔法がかかっていくような感じです。
 

質問③ 二つの文化背景がある中、文化的なアイデンティティーは調和していますか。それとも対立していますか。作品にどのように反映しているでしょうか。

: 子どもの頃はレフリーのような感覚でした。どちらの文化、言い分が正しいのかと悩んだ時もありました。インターナショナルスクールに通っていたので同じような境遇の友人たちがいましたね。両文化にちょうど良い感じのラジオの周波数を探しているような感覚です。もつれた二つの文化の狭間に立って困難な時もありましたが、作品を通じて表現できることに幸せを感じています。
 

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Spoken Blues
 

質問④ 「ムダなもの(waste)」について少しお話ししていただきたいです。現実的、功利的に向かうアメリカや日本の社会の流れの中で、アート、特に従来的ではないモダンアート以降のアートは「ゴミ(waste)」のように見えてくることがあります。例えば時間や資源、人材(human capital)の「ムダ使い」など。皮肉にもキオさんの作品の多くは出版物や消費されたモノ、また戦争の「廃棄物(waste)」などからできてますよね。「ムダ」「過剰(excess)」そして「優れていること(excellence )」との間に、なにか関わりはあるでしょうか。私たちはどのように「ゴミ」と「可能性」の両方を結びつけることができるでしょうか。
: 命を失ったモノに第二の人生を与えられないか、何かできることはないかと考えます。ちょっとした手術をしているような感じですね。フランケンシュタインみたいな(笑)。作っていく過程には、さまざまな発見がありました。「優れている(excellence)」という言葉には少しトラウマがあります。鍋島一族の出だった祖母は伝統を重んじ、花道や茶道なども含めた「完璧な」教育を求めました。私が幼い頃に感じた「優れている」ことに対するイメージは「怖い」でした。ただその枠から出て「ムダとされるもの」を集めていくうちに、自分にとっての新しい「優れている」ことの定義ができてきました。それはより優しく、人間らしいものになっていきました。
 

「人材(human capital)」とは面白い表現ですね。Amazonで買い物したらダンボールが勿体無いなあ、といつも罪悪感を感じてしまいます(笑)。ダンボールアーティストになるつもりはないけれど、ここでも何かできることはないだろうかと考えます。太平洋に浮かぶプラスチックのゴミの島も気になりますね。何ができるのだろうか。そこで国家を作る?市民権を得ますか?(笑)。また不動産やジェントリフィケーション(高級住宅化すること)、宅地開発などについても考えさせられます。
 

質問「ムダなもの」と「記憶」についてはどうでしょう。
: アートの歴史、一般的な歴史もそうですが多くは次の世代には失われます。デジタルで写真を残すことはできても、自分自身を記録に残すことはできない。そして異なる解釈がなされていく。そこに対して何ができるかを考え続けています。
 

・・・・・
 

言語と文化の間で、作品を通して問い続けるキオさんのトークを伺い、境界を超えたところからこそ見えるものがある。そこに誠実に、それぞれのやり方で取り組むことが面白く、大切なのだと感じさせられました。
 

Kio Griffith is, Los Angeles and Japan based artist, curator, and writer. His conceptual work includes drawing, painting, sound, video, performance, electronics, language, sculpture and installation. He has exhibited internationally in UK, Japan, Germany, Croatia, China, Hong Kong, Turkey, Belgium, Sweden, Mexico, the U.S. and so on.The objects and images in his artworks infused with the cross-cultural history in which he lives, he often reflects his own family history for personal experiences which create insights into a broader context.
http://kiogriffith.com

現在オーストラリアの大学で、心理学の分野で教鞭をとりながら、ベジタリアンやヴィーガンを取り巻く文化的背景を研究されているMattさんが『英語教室』のdiscussion groupに参加してくださいました。彼の質問は大変興味深くそれぞれ意見を交わしました。

 

How would you define “vegetarian” and “vegan”?  What do you think the most common motivations are for people to become vegans / vegetarians? How is vegetarianism / veganism perceived by the general public in Japan?
 

「ベジタリアンやヴィーガンってどういう風に捉えていますか。」
「ベジタリアンやヴィーガンになる人の一般的な動機ってなんでしょう。」
「一般的にベジタリアンやヴィーガンは日本でどのように受けとられていますか。」
などなど。70243635_1380339598798866_2730377797456363520_n  皆さんからは、「日本では、自然環境や動物愛護の観点からベジタリアンやヴィーガンになるというよりも、健康や嗜好として選択肢に入れる人が多いのではないか。」「ヴィーガンの人とご飯を食べる時、相手に喜んでもらうにはどのような食事を出せば良いか、どこで食べたら良いか悩む。」「肉や魚がどのように食卓に上がってくるのか考える機会があまりないけれど、目をそらしているだけだと反省する。」といった意見が出されました。

 
Mattさんには世界のベジタリアン、ヴィーガン事情やその文化的背景についてもお話ししていだだきました。個人の食べ方の問題だけでなく、考え方や生きる姿勢、環境問題や経済活動も絡み合う食と人との関わりは、深く考えたい大切なトピックです。

Taro Shinoda and His Works
 
アーティストであり、現在は東京藝術大学で教鞭も取られている篠田太郎さんに、作品について英語でトークしていただきました。世界のさまざまな都市で撮影された月の映像作品、’Lunar Reflection Transmission Technique’を観ながら、それらの土地を取り巻く環境や撮影中のハプニングなどについて伺いました。
 

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シャルジャやシドニーなどでの展示作品に向けての圧倒的な試作数。砂漠を舞台にしたダイナミックな作品。美術制作をする裏に、こんなにも科学実験や技術的な労力を費やしているとは心底驚きました。そうして完成した彼の「概念」が作品となった美しさは、言葉に表現するのが難しいです。実際に行って体感するしかありません。

 

柔らかくユーモアたっぷりの太郎さんのトークは、繊細さとダイナミックさが不思議に融合して魅了されっぱなし。トーク後は今回の会場である『山食音』で美味しいミールスとチャイをいただきました。外は寒空でしたが、太郎さんの生き様に熱くなった夜でした。

 

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Shinoda Taro, an artist and who now teaches at Tokyo University of the Arts, gave a talk about his artwork in English.

 His visual work, “Lunar Reflection Transmission Technique”, which includes images of the moon, was filmed in various cities all over the world. While the audience watched the piece, he discussed the environments of the various cities where it was shot and his experiences in those locations.

 



An overwhelming number of prototype models were made for art exhibitions in locales, such as Sharjah and Sydney, amongst others. And a dynamic work in the middle of desert. We were really surprised by the numerous scientific and technical experiments he conducts behind the scenes to make his art. When his ‘concepts’ actually take shape, his work has an authentic beauty that is beyond description and really must be seen in person. 

 

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His talk was soft and humorous, and created a mysterious fusion of delicacy and dynamism that fascinated the audience. After the talk, we had a delicious meal with chai at the venue, Yama-shoku-on. It was cold outside but we we’re deeply warmed by his unique way of life.


大見をARUKU ‘Make an Emotional Time Capsule Map of Oomi’
 

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集団離村から40年以上経つ大見村を歩きながら、感じたことを地図上に英語で書いていくワークショップをしました。ひとつの言葉には、いくつもの意味があって、それが他言語だとより難しいけれど、相手に伝えるためにふさわしい言葉を探していく。その過程がとっても面白かったです。
離村となった経緯や戦争の跡について考えながらも、美しい自然の中で若い人たちが新しく作り出していく力に、心がいっぱい動いた日になりました。

 

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『「気配」って英語でなんて言うんですか?』と聞かれて、みんなで考えました。
sign(しるし、兆し)
supernatural?( 超自然) ちょっと違うなあ。
presence?(存在すること、居ること) あ、いい感じ!
などと話していると、日本語が堪能なインド人参加者の、『「気を配る」と同じ漢字ですか?』との鋭い質問。みなさんで「おー、気が付かなかった。」となんだか深く納得しました。他の言語について考えると、自分の言葉に戻っていくんですね。言語やことばの深さについて、改めて考える機会となりました。

 

「感じたこと」が英語で書かれた地図を重ねると、こんなにもいろんな気持ちがうごめいているのかと圧倒されます。ワークショップの最後にプロジェクターに地図が映し出された時は「美しい。」「ゲイジュツー!」と歓声が上がりました。皆さんからいただいたアイデアを元に、これから少し手を加えて、いつかどこかでお見せする予定です。
 

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最後にみんなで記念撮影。楽しい時間だったなあ。

 

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We held an English workshop in Oomi, a village whose residents all left more than forty years ago. We went to the closed school, a graveyard and a shrine. We also went to a beautiful tiny house that has been newly constructed “off-the-grid”.

 

While walking through the village, everyone wrote in English on a map how each place made them feel. Since it is not their first language, it wasn’t easy for them to express feelings in English. Therefore, we discussed with each other what would be the most appropriate expressions to use.

 

At the end, we overlaid everyone’s maps on top of each other to complete the ‘Map of Your Feelings in Oomi’. The overlay map was very beautiful. We’ll show it to you sometime soon.
Thinking about why the residents had to leave the village and seeing the traces of the war were a bit overwhelming. But I was deeply moved by the energy of young people who create new things in the beauty of nature.
Photo : 草本 利枝 (Toshie Kusamoto)

English Camp Project Proposals
『英語合宿の企画書』

 

生徒のみなさんに参加したら楽しくて、英語が話したくなるような合宿を想像して、企画書を書いていただきました。

 

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左ページにオリジナル原稿。右ページにはEnglish Schoolが添削した赤字が入っています。

 

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最後のページは、それぞれがつけた題名を根っこにした、樹のドローイングです。

 

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秋からベルリンへ旅立つSEA SONS PRESSさんとのコラボ制作の小冊子が出来上がりました。
http://sea-sons-press.com/

 

You Decide Where Curiosity Goes

 

デンマークの映画監督Andreas Johnsenさんがトークに来てくださいました。
サブカルを含めた文化に対する深い洞察力を持ち合わせた彼のお話しはとても刺激的です。

 

Andreas Johnsen, director, producer and owner of the film company, Rosforth, visited the English School. His insightful perspectives on culture – including subcultures – was unique and beyond comparison.

 
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Although Andreas has travelled to many parts of the world to make films, we asked him if he finds inspiration in his home town of Copenhagen.
 
He told us about the fascinating story of a young musician in Copenhagen who became an overnight star while socking the mainstream music business in his film ‘KIDD LIFE’.
 
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撮影中の新作の話しも大変興味深く「物事はなんでも白黒はっきりしている’duality’(二元性)だけで成り立っているのではない。その間にあるさまざまな層が興味深い。」と話してくださいました。生徒のみなさんとのQuestions and Answers にも一人一人に丁寧に答えていただき、印象深い時間となりました。

 

He said, ‘Things are not always built on ‘duality’, like black and white. The diversity of layers in between are fascinating.’ After that, we asked him questions and he answered with great consideration. Thank you, Andreas, for the amazing time.

 
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Mapping Your Memories Throughout Tottori
 
昨年12月に、鳥取市のプロジェクトスペースことめやにてワークショップを開催しました。鳥取市内の地図上に、心を動かされた出来事がおこった場所をマークし、悲しみ、怒り、大喜びしたなどそれぞれの体験の記憶を英語で話しあいました。

 


 
主催:English School & Cotomeya
映像編集:岡島 飛鳥
音楽:SEA SONS RECORDS
 
 
プロジェクトスペースことめやと、このワークショップの様子をKANSAI ART BEATにてご紹介いただきました。こちらもぜひご覧ください。
 
KANSAI ART BEAT
http://www.kansaiartbeat.com/kablog/entries.ja/2018/01/projectspacectomeya.html

An English gentleman and Political uncertainty
 

Peter Udell gave a talk at the English School. He worked at the BBC World Service for a long time. He covered stories throughout Russia and European countries during the 70s and 80s when reporting there was difficult due to political instability. His story pulled in like a spy movie.

 

BBC World Serviceで長年お仕事されてきたピーター・ウデルさんがお話しに来てくださいました。特に70・80年代、政治的に不安定だったロシア及び東欧諸国で取材されたお話しはまるでスパイ映画のようです。

 

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After the talk, he took questions and then the students wrote letters to him. This is one of these messages, which is about the government and peace.

 

トーク後は質問タイム。その後生徒のみなさんがピーターさんにそれぞれお手紙を書きました。お話しを通して「政治」そして「平和」について深く考えさせられました。以下は生徒さんが書いた「戦争と平和」についての熱いメッセージの一部です。
 

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This message below has been corrected by English School.
下は生徒さんの英文を添削して英語的に少し読みやすくしたテキスト。

 

…………
 

Dear Peter,

Thank you for sharing your unique experience the other day.
I went to Bucharest and the former Yugoslavia by train after the revolution.
There were bullet holes all around town. Thousands of memorial candles to the dead were lit in the evening, and people raised flags and sang songs in the street for the dead. It was all a shock to me. I recalled that atmosphere when I heard your story.

I would argue that war arises from dependence on one’s country.
We need to be creative and independent. Such dependence could lead to terrorism in any country.

The terrorist attacks in which people in the UK, Germany and France were murdered really saddened me and I regret that they occurred.

However, I think that we must not forget that that there are also many dead people on the terrorists’ side.

Even terrorists have family and people to whom they are important.

It is necessary to understand why people become terrorists.
We unapologetically murder millions of people before they engage in terrorism. I do not think that people, including terrorists, value life differently. Terrorists place the same importance on life as I do, and all of our lives are equally important.

When we value of life differently, we start to discriminate. It is then, I think, that war is born.

Best wishes,
K

 
…………

 

語り継いでいくべき貴重なお話しをありがとうございました。
Peter, thank you for the valuable and fascinating talk.

 

The Sound of Cosmos

 

As a part of the lesson, a percussionist, Enrico Bertelli, and a gamelan player, Kumiko Yabu, performed for us. The beautiful sound of the gender and the electronic sounds produced by touching fruits with our bodies made the experience magical.

 

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The Indonesian born instrument is spelled, “gender”. At first, I thought they were giving a workshop on “Gender/Sex and Music”… Enrico even gave a small lecture on physics. It was rich and special workshop.

 

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Thank you, Enrico and Kumiko, for the wonderful performance!

 

Enrico: http://www.enricobertelli.co.uk
Kumiko: http://mukubaynooto.jimdo.com/

 

***

ロンドン在住の音楽家エンリコ・ベルテッリさんとガムラン奏者のやぶくみこさんがレッスンにお越しくださいました。グンデルの美しい音色と果物や人の身体が触れあうことから奏でられた音が溶け合って、魔法のような空間と時間でした。

楽器のグンデルはGENDERと綴ります。メールでのやり取りの際、最初はジェンダーと音楽に関するワークショップをしてくださるのかと勘違いしたり。。エンリコさんのミニ物理学講座もあり、ぜいたくなレッスンとなりました。

 

エンリコさん、やぶさん、贅沢なひとときをありがとう!

 

photo: Takuya Matsumi

Dialogue with The Green Pilgrims

 

スイスから興味深い活動をされているお二人がレッスンに参加してくださいました。実業家として国際的な舞台で活躍されてきたガブリエルさんとセストさんは、精神の重要性を説き、「World Spirit Forum」を設立されました。
http://www.evolutant.com/about.html

 

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2016年アドバイザーとしてパリでの気候変動に関するCOP会議への参加後、全財産を寄付され、リュックサックのみで「緑の巡礼」と称する旅に出られます。聖地への巡礼ではなく、人との出会いから次の滞在先が決まるという社会に向けての巡礼。今回幸運にも、来日中に英語教室にお越しいただきました。
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先生と生徒として向かいあうのでなく、対話しましょうとご提案いただき、豊かなひと時をご一緒しました。自分のcalling (使命)、gratitude (感謝)、そして人間とは何かと語りあう、優しいあたたかな時間をありがとうございました。

 

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対話後、生徒さんたちがお二人に手紙を書きました。
Students wrote letters after the dialogue.

***

We had amazing guests. Gabriele and Sesto from Switzerland are on a continuous pilgrimage into society after having given away all their belongings.

 

“From October to December 2015 we walked from Baldegg in Switzerland (near Luzern) all the way to Paris for the world climate summit. When we got back, we vacated our apartment and happily gave away all our possessions,except the contents of our two rucksacks.”

 

We had a deep dialogue about gratitude, life’s journey and one’s calling. It was a quiet but touching abundant two hours. We truly appreciate the encounter.

 

www.thegreenpilgrims.ch/blog
www.oralab.ch/english

‘ NON-ID Refugees’ 『身分証明のない難民』~Our neighbors… just 6,000 miles away~

 

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レバノンにおけるパレスチナ人難民をテーマとしたドキュメンタリー映画の上映会、及び監督であるガビー・ジャマルさんによるトークイベントを、ベジタリアン・レストランTOSCAにて開催しました。

私たちの6,000マイル先で、IDを持たない難民として制限された生活を強いられ、仕事や教育の機会を得られず途方にくれる人々や、戦場へと向かう大人や子供たちの姿を想像し、共に考えました。トスカの皆さんが心を込めて作ってくださった美味しいレバノン料理をいただきながら、さまざまな国からのゲストも交えた創造的な話し合いの場となりました。

 

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問題の解決の糸口はどこにあるのか?
人権とはなにか?
私たちにできることは?
humanitarian(人道主義)の在り処とは?

 

難民として暮らす人々の現状について少しでも理解し、我々が生きる社会の行く先に希望を見出そうと、ガビさんと参加者との間で対話が続きました。参加者の一人からの、「もし何でも出来るとしたら、この問題を解決するために貴方はどうしたいですか?」という質問に対して、ガビさんは「まず、彼らの存在を忘れないでください。」そして「仕事をすべての人に与えて欲しい。」と答えられました。ただ何かを与えられて助けられたいのではなく、仕事をして自分の力で生活をつくり、誇りを持って生きていきたい。ただそれだけのことが、IDを持たない彼らにはできず、人間らしく生きることが叶わないという現実は、私にとって衝撃的であり、紛争を解決することと人権を取り戻すことが別物であるということ、そして、人間が尊厳を持って生きていくということの意味について、考えさせられました。

 

私が京都で出会ったガビさんは、いつも明るく、眼差しが優しくて、歌ったり踊ったりと陽気な方です。彼は13歳で兵士となって戦場に赴き、その後のパレスチナでの活動や、日本で生活する現在に至るまで、きっと様々な困難に見舞われ、深い怒りや悲しみを抱え、その度に苦境を乗り越えてきたのだと思います。フィルムから流れてくる現状は悲惨なものでしたが、ただ悲しいだけでは無い、血の通った、体温のあるものだと感じました。その理由はまさに、フィルムと私たちとの間にガビさんがいたことであり、彼の人柄に触れたことで、ガビさんの想いが”種”として、私たちの心に植えられたように思います。

 

このイベントからおよそ半月後、ガビさんとパートナーの潤子さんは、日本を離れ、再びレバノンへと旅立たれました。とことん冒険家で、自由な心で前に進み続ける彼らと出会えたことを嬉しく思います。そう遠くない未来に、彼らのホームを訪れたい。

 

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Ancient Dialects 「はるか昔のお国ことば」〜Conductive Music with 英語教室〜

身近なもので即興演奏しよう& 音色を言葉で表してみよう

 

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恵文社COTTAGEにて開催した今回のイベント。
エンリコ・ベルテッリさん(パーカッショニスト)、野村誠さん(音楽家)、やぶくみこさん(ガムラン奏者)による即興演奏や、参加者も一緒になって言葉と身体でリズムをつくったり、エンリコさんがダイコンを楽器に変えたりと、盛りだくさんな内容でした。


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演奏に合わせて、まさかの即興アラビックダンスが登場!

 

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即興演奏をつくる際に提示される拍子やリズムなどの約束事が、フレーズが繰り返されるうちに予想外の方向へ行ったり、新しく作り替えられたりと、閃きや発見の連続でした。

 

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ワークショップに参加する中で、即興音楽による掛け合いに対話のような要素を発見すると同時に、まるで何も無いところから言葉が作られていく過程を見ているようだ、と感じるシーンがたくさんありました。

 

皆が共有する時間の中で、誰かから投げかけられたフレーズに対して、自分の心に湧き上がる感覚や刺激を感じ取り、身体が直接反応するかのようにこたえる。その繰り返しの中で起きるたくさんの化学変化を経て、音や言葉が紡がれていく面白みを味わえたように思います。

 

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The Art and Science of Training/Teaching and Learning

 

毎週火曜日7:30~Social kitchenにて開催される英語教室に、特別講師として、西牟田真麻さんにお越しいただきました。

 

Profile/ 西牟田真麻 Maasa Nishimuta
小学5年生より大阪にある乗馬クラブに通い始める。高校卒業後、東京で新たな馬仲間と出会い、彼らの乗馬クラブで馬について学ぶ。アメリカにて馬のクリッカートレーナー、ペギー・ホーガンと出会い、クリッカートレーニングを始める。2016年8月より、北テキサス大学大学院にて応用行動分析学を専攻。

 

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授業は、真麻さんの幼少時代の馬との出会いから、現在の研究に至るまでのお話から始まりました。 彼女は、馬を鞭で打ったり、足でお腹を圧迫するなどの、直接的なアクションを加えて行動を調教することに対する疑問と馬への罪悪感を抱き、何か違う方法でのトレーニングはないか、と思っていたそうです。現在はアメリカにて、クリッカートレーニングという、馬が行動を自発的に出しやすい環境をアレンジし、行動後に馬が好きなものを与えることによりその行動を強化し、行動を一緒に作っていくという、双方向的なトレーニングに、相棒馬のジャクソンと取り組んでいます。このトレーニングは、「行動変容の科学ー行動分析学」を使った科学的な方法であると共に、馬たちとのコミュニケーションを図るためにも使っているそうです。これを毎日行うことで、馬が自発的に行動というツールを使い環境を変え、馬の行動レパートリーを増やし、人と暮らすという環境の中で彼らにいろんなスキルを教え・与えることができるのです。真麻さんは、その喜びをジャクソンと共有する素敵な日々を送っているそうです。
(さらに詳しくは真麻さんのウェブサイトを参照!)

 

ウェブサイト
英語版:https://clicktreatempower.wordpress.com/

日本語版:https://clicktreatempowerjp.wordpress.com/

 

レクチャーの合間には、このクリッカートレーニングを応用したゲームや、ジェスチャーゲームなどで、大いに盛り上がりました。その後はクラス全体でディスカッションを行い、行動と環境の間にある深い関係性について、真麻さんや生徒さんたちの実体験を引き合いに出しながら共に考えました。

 

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授業の最後のスライドには、真麻さんが ”The learner is always right” という言葉を提示してくれました。 何かを意識的に学んだときや、新しい体験をしたとき、あるいは誰かに何かを教えているつもりが、実は沢山のことを教えられていることに気づいたときなど、ふと 「あ、私は今、学んでいる」と知覚する瞬間に、何か明確に言葉にし難い、ですが直接心に作用するような感覚が湧き上がることがあります。 先の言葉は、行動分析学の創始者であるB.F.スキナーからの引用だそうですが、今回のレクチャーを通して聞く言葉だからこそ、なにかを学んだ時に感じる新鮮な感動や喜びを愛情深く肯定する、素敵な言葉だと思いました。
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Thank you, Maasa!

 

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『こども英語教室』の皆さんも含め、120名近くのお客様をお迎えした今回のイベント。子ども達の豊かな表現力にこちらが圧倒されました。言語を自分で作って歌いだすお子さんもいれば、こちらが仕掛けたボールを投げ返してきたりと予想外の楽しいハプニングがいっぱい。最後に英語で話しかけてくれる子達がたくさんいてとても嬉しかったです。

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今回の特別レッスンはピーター・バラカン氏をお招きして、戦争に関わるプロテストソングを多く取り上げました。ピーターさんのTシャツも、とても素敵でしたよ。photo: Yasushi Ichikawa

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美術史家ジョン・ショスタック氏に現代美術が日本の伝統芸術から受けている影響をダイナミックに語っていただきました。ユニークな作品群の紹介に、過去へも未来へも引き込まれました。

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A presentation about ‘class-consciousness and minority’ in films by Leo Chanjen Chen.

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After the presentation, coffee and sweets were served by Oeuf Coffee.

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