レッスンでwork ethicsについて話しあいました。work ethics とは「(勤労に価値を置く)労働観, 勤労倫理」。ethicは「倫理,道徳」(ロングマン英和辞典)。
Work ethicsって誰のものだろう?社会の倫理観に合わせて仕事をするのは面白くなさそうだけれど、かと言ってそれぞれが自由に羽ばたくようなwork ethicsを持つことはできるだろうか。
‘work ethic’
the way that someone feels about the importance of work, usually the belief that it is important to work hard: Cambridge Dictionaryより引用
一般的には仕事に対して勤勉であることが重要視される。でも身体も、環境も、考え方だってみんな違う。勤勉を良しとするwork ethicsだけでは息苦しい。人を思い、長期的な視野を持ちながらも、さまざまなwork ethicsがせめぎ合い、歩み寄ることで世界はどんどん熟していく。
皆さんのwork ethics について聞きあいました。
To be true to be myself.
To do small things with care.
I try to appreciate everything.
To be punctual.
Having a good work-life balance.
Putting myself in someone’s shoes.
などなど。
work ethics について話し合う中で「筋を通す」を英語で説明するのがちょっと難しかった。大辞林には「道理にかなうようにする。物事の首尾を一貫させる。」とある。
To be reasonable.
Do the right thing!
Honor one’s words.
以上はみなさんから出た意見。少し補足して、
To be consistent with a spirit of dignity.
The state of having sensible and sound judgement.
このあたりの訳かしら。
居合道の稽古に通う夫から「刃筋を通す」と言う表現を聞いたことがある。合気道や剣道でもたびたび使われる武道用語。調べてみると「刃の通る軌道、道筋、方向。刃の部分を正しく相手に向かわせる微妙な所作。」という意味らしい。
武道の稽古で、身体のリズムが異なる人間が所作を学び、じぶんの個性にしっくりくる切れ味を目指すように、微妙な違いを生かしあえる社会になったら良いな、と思うけれどもそうもいかない。
じぶんのwork ethics を日々疑ってかかるくらいがちょうど良いのかもしれません。